勇者パーティーのあまりもの[エセ林エフ]
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魔王討伐を成し遂げ、喜びに沸く勇者パーティー。その影で静かに安堵の息をついていたのは、後衛を担う獣人族のビーストテイマー・チータとヒーラーのレトの二人だった。似た者同士の彼らは、賑やかな前衛メンバーたちの後ろで、ひっそりと心を通わせ、絆を深め合っていた。 王都への凱旋後、チータは獣人族への偏見から民衆の心ない言葉に傷つけられる。それを見たレトは憤りを覚えるが、自身の本当の気持ちに素直になれないせいで、彼女をさらに傷つける言葉を口にしてしまう。すれ違いを経て、二人が互いに抱えていた想いがようやく明らかになり、単なる《仲間》だった関係は新たな段階へ進展していく。静かな後衛コンビの、切なくも甘い恋の物語。ファンタジー世界で描かれる、獣耳少女と青年の心の交流と情熱的な結びつきを丁寧に紡いだ一作だ。
